「あかいひをふくしま」へドングリたちは旅立ちます。一体何をしにいくんでしょうか?
普段かわいいかわいいと言っているリスですが、ドングリたちの目線から見上げるリスは怪獣のようですね!ドングリたちをつまみあげる様はなんて恐ろしい!…んですけど、「やっぱりリスさんかわいいね〜」と言って読み進めました。ほんとに、怖そうだけどかわいく描かれています(笑)
寒い冬を越え、うららかな春の陽気に「うっかりめをだしてしもうた」脱落ドングリたちに思わず笑いながらも過酷な旅は続きます。荒れ狂う海を渡りやっとたどりついた「あかいひをふくしま」は森が焼けて何もなくなってしまった島でした…
そう!だからドングリたちは過酷な旅を乗り越えて必死にやってきたんですね!
穴を掘り土に埋もれるドングリたちの様子はなんだか死んでしまうみたいで切なくなりました。そして最後のページ、春が来て静かに芽を出すドングリたちにジーンときました。
生や死が折り重なりながら続いていく生命のスケールの大きさを感じることができました。よくよくみると滑稽なドングリたちなんですけど(笑)
4歳の子どもには物語の意味がわかったでしょうか?どのように感じたかはちょっと分かりませんでしたが、内容にも絵にも、とても惹きつけられたようでじーっと見ながら聞いていました。
細かく書かれているのでドングリ一人一人をじっくり見るのも楽しいようです。もちろん大人の私もです。(密かに春のシーンの白いタンポポ、とても気になっています。)