「被爆の森」というNHKスペシャルを見た。
原発事故から10年経った帰還困難地域では、この本にあるようにイノシシがわがもの顔で闊歩し、アライグマが増殖している。
手入することができない里山は自然のなすがままになり、力のある外来種が生存し生態系までも変えていく。
この本を見ても思うことは、なすすべがないということ。最先端の技術を持ってしても、除染には限界がある。
この10年、福島を定期的に訪ね、研究をし続けている研究者たちがいる。放射能汚染の現実は、こうした研究の結果を見ていくしかないのだろう。
この本は2015年に出版されているので、その後どうなったのか?永幡さんが記録を取り続けておられるのなら、その先を知りたいと思う。