新しい世界に一歩足を踏み入れるときの不安。
お友達に声をかける、その瞬間のドキドキした気持ち。
子どもなら誰でも経験することですよね。
そんな様子がよくわかる絵本でした。
そして、そんな不安を打ち消してくれるのはほんの少しのきっかけであるということも。そのきっかけは、まわりの友達の温かい気持ちから始まるということも。赤い風船は偶然だったかもしれないけれど、モモンガくんが地面におりたときに声をかけてくれたのは周りにいた友達。その声のおかげで仲間に入ることができたモモンガくん。
ほんとうにささいなことだけれど、子どもにとってはとても大きなこと。みんなが通る道なのでしょう。そしてみんなが通る道だからこそ、通ってきた子どもたちは同じようにやさしさにあふえた一声をかけてあげてほしいなと。そうやって続いていくのですよね。