増田明美が女性ランナーの先駆けだったことを知っている世代はもちろん、知らない世代にはランニングの入門書として、とてもすがすがしいスポーツ青春小説です。
実話ではないと思いますが、主人公の美岬は増田明美当人をほうふつとさせる、明るくて、話好きで、負けず嫌いで、まっすぐな土の香りがするような女の子。
ランニングのことを知らないままに、ランニングの世界に飛び込んでいきます。
これほどの小説を書く人とも思っていなかったので(失礼)、意外感もあわさってとても面白い作品でした。
3部作なので、すぐにでも続編を読みたいと思います。