東北大震災が起こり、福島第2原発が事故を起こして数年経ちます。
事故が起きてすぐはまず、その地域に住んでいる人たちの安否が第1でしたが、その後でたくさんの被災した動物たちが発見されました。
この本は被災した犬たちにスポットライトを当て、
日本でセラピードックを育てている第一人者・大木さん本人が、福島まで行って被災した犬たちを保護し、犬たちに生きがい《セラピードックという仕事》を与えてあげたエッセイです。
それぞれの犬たちがどうやって見つかって、どうやって保護したのかが短い章ごとに書かれていて、写真もたくさん載っていて、とても読みやすかったです。
「福ちゃん」は目茶目茶姿勢がよくてかっこいいです。
保護されたばかりの頃の写真と比べると別人みたいです。
ここに登場した犬たちが立派なセラピードックになってくれているといいなぁ。
大木さんの行っているような活動ははたで見ているよりずっと大変だと思います。
この本に触れた子どもたちには、こういう生き方、動物との触れ合い方もあるんだと、思ってくれるといいなぁと思いました。