黒地にカラフルな魚たちが登場し、今の気持ちを吐露します。
わくわく、びくびく、むしゃくしゃ、うっとり、などなど。
意外にたくさんの感情があることに気づきますね。
魚たちは、シンプルな造形ながら、絶妙にその心情を体現してくれています。
黒地が背景だからでしょうか、その表情だけでとても伝わってきます。
日頃感情というものに向き合う機会は少ないと思うので、
じっくり付き合ってみませんか?
でも、やはり秀逸なのはラストの感情、「しあわせ」。
もう、ここに到達するためのウォーミングアップだったのかも、とさえ感じてしまいました。
表紙の絵も捨てがたいですけどね。
案外、思春期の子どもたちや大人にもいいかもしれませんね。