作者の新宮晋さんは、風や水で動く作品で世界的に有名な彫刻家。
この絵本は、アトリエにある池をモチーフに描かれた作品だそうです。
『小さな池が見えますか?』
流れる雲、飛ぶ鳥、池に浮かぶ葉、降り注ぐ雨、泳ぐ魚の影。
小さな池に映るさまざま風景が、細やかに描かれています。
池に映る小さな世界を眺めていると、自分が鳥にでもなったような不思議な感覚になります。
言葉がない分、想像力が刺激され、読む人によっていろいろな感じ方ができる絵本だと思います。小さいお子様には『池に映っている』というのが分かりにくい部分があるかもしれませんので、多少の説明があった方がいいのかもしれません。