ずっと気になっていた絵本なのですが、なかなか出会えず、年が明け ようやく出会えました。
いちご畑の 土の中に住む、働き者の小さなお婆さんのお話です。
お婆さんの仕事は、いちごの実がなると いちごに赤い色をつけて歩くことでした。
ただのペンキではありません。
まず 水を汲み上げ、その水に お日様の光をたっぷりと混ぜいれます。
次に その水に、土の中の緑の石を細かく砕いた石の粉を入れます・・・
すると、赤い色水ができるのです。
その赤い水を、まだ白い いちごの実に はけで、1つ1つ 丁寧に塗っていくのでした。
仕事が終わると お婆さんは満足して 眠りにつきました。
明日 真っ赤に色づいたいちごを見るのを楽しみに。。。
しかし、次の朝 起きた お婆さんが、土の上にでてみると、あたり一面、真っ白な雪のはら
『あたしが いろをつけた あかい いちごが なくなっちまった』
泣き出してしまったお婆さん、いちごはどうなってしまうのでしょうか?
ハラハラドキドキの展開に、息子も身を乗り出して聞き入っていました。
まさに、ストロベリーファンタジーです♪
泣き出してしまったお婆さんのもとへ、救世主ともいえる うさぎが現れるシーンが、
息子は気に入ったようでした。
我が子のようにに いちごを抱きしめる小さなお婆さんが、とっても可愛かったです。
苦労して塗り上げたいちごだからこそ、いちごが愛おしく思えてしまうんでしょうね。
昨日、我が家でも いちごを食べました。
『これ、あのお婆さんが塗ったいちごかな?』(私)
『そうじゃな〜い?』(息子)
真っ赤な あま〜い いちごを食べるたび、お婆さんのことを思い出すことでしょう・・・。