夏の間、おじいちゃんに預けられることになった少年、静一。
ここで静一はいのちについて大切なことを、このおじいちゃんから教えてもらうことになります。
イタチを使った漁をはじめるおじいちゃん。
その光景に最初はドキッとさせられますが、それはいのちを大切に使うことの教え。
一つの命が一つの命の源となり、それは繰り返され命の輪となる。
きっとこのイタチの姿を見てこそ、むやみに生き物の命を奪ったりすることの愚かさも分かるだろうし、何かを食べるときの「いただきます」の意味も分かるのではないかと感じました。
久しぶりに声を発した静一。
それは何かを感じ取った証でしょう。
孫を自分の息子と勘違いするおじいちゃんですが、長年繰り返されてきた技はしっかりと体が覚えています。
そして、いのちの大切さを教えることも。
もしかしたら本当の息子(静一の父)にも、昔何度も見せていたのかもしれません。
静一の父もきっとそれが分かっていて、静一を預けたのではないかと感じました。