こどもが主だけれど、大人も楽しめるという絵本は沢山ありますが、逆は案外めずらしい。普段、絵本を読まないような大人にもおすすめできる絵本だと思います。
色のない絵を見ただけで、つかれきった主人公の気持ちが、痛いほど共感できます。
そこにあらわれたモカに読者の私も癒されました!
あわいブルーとピンク色の組み合わせって、こんなに素敵だったんだ、と改めて思ったり。
モカのコーヒーがのみたい、主人公はいいなあ!と読み終わった後も余韻にひたっていましたが、はたと思いました。
私もモカに気づきたいと。
姿は違えど自分にもいるはずのモカ。記憶をさぐって、目をこらして探しだそうと思うと、なんだか楽しい気持ちになりました。