大きな木の近くに住んでいるおじさんがいました。そのおじさんは、木にまつわるいろいろな事や物を煩わしく思っていました。
そして、ついにその木切ってしまいます。切ってしまってから、後悔し、大泣きします。
でも、よく見ると切り株のわきから小さな芽が出ていて、おじさんはその芽に水をやり成長を見守ります。
子供は、木から鳥の糞が落ちてきたり、毛虫が落ちてきたりするところで、おもしろがっていましたが…。
いつも自分の身の回りにあり、そのありがたみを忘れかけているものに、あらためて目を向けるきっかけをあたえてくれる絵本です。
繰り返しが心地よく、次はなんだろう?とどんどん読めてしまいます。
佐野洋子さんのシンプルで柔らかいタッチの絵が、おじさんのひょうひょうとした日常をよく表しています。
おじさんの目の動きにも注目してみてください。