花見見物中に産気づいたおかみさんを、周りの人たちで協力して出産させるお話です。
花火の見物客が、どんどん出産のほうに気持ちが入り、やっと生まれてきたときのひと言。
夏の空に気持ちのいい声が響き渡ります。
本来この「たがや」は出産ではなく、殿様の首をはねてしまうお話。
命を落とす話を全く逆の誕生の話にしたという川端さん。
落語をそのまま絵本にするのではなく、どうやったら落語の楽しさが伝わるかといろいろ工夫されている事実に驚きました。
この落語絵本シリーズをどれだけ大切にしているのか、どれだけ愛しているのか、あらためて感じることができました。