鹿児島県の長島というところを知ると、この絵本の味わいがとても深いものとなると思います。
天草の南に位置し、八代海から外海に出る場所に位置していて、現在は橋でつながってはいるけれど、橋ができるまでは、近くて遠い町明かりだったのです。
船で渡るしかなかった時代には、信号ができたことが事件であれば、朝刊を読むのも船で新聞が配達されてからだったのです。
不便だったけれど、自然ととても近く、大人たちの生活ととても近くに子どもたちがいたことが分かりました。
町明かりを持たない島からは、満月も夜空もきれいだったでしょうね。
現在は橋ができ、以前の生活とは全く変わってしまったようです。
良かったのか、悪かったのかは別として、この絵本のような生活は過去のものになってしまったのでしょうね。
子どもたちにとって、昔を知ることはとても大切なことだと思いました。