「よみきかせいきものしゃしんえほん」の22巻です。
この手の写真絵本シリーズで、これだけの種類を出しているのはすごいです。(シリーズ全部で30巻です)
しかもどれをチョイスしても、1作1作取り上げている生きものの生活なり、一生なりを丁寧にかつ分かりやすく描いてくれているシリーズだと、私は思っています。
「ヤドカリ」と聞かれて、すぐどんな生きものか子どもたちは思い浮かぶでしょうか?
自分の体に合った貝を背中に背負っている生きものですが、
カタツムリのように生まれたときから貝がついているのではなく、卵からかえったばかりの頃は、パッと見た感じでは赤いおたまじゃくしです。
つまり、手足がなく尾びれで泳いでいるんです。
普通の魚の稚魚といわれても区別がつきません。
大人ですから、「ヤドカリ」という生き物が他人の貝を見つけて自分で着ている。という事は知っていましたが、こんな風にじっくりと成長過程(変態)を見たのは初めてで、いろいろびっくりしました。
初めて見た『ソエア(孵化したばかりの頃のヤドカリ)』は、かわいいかったです。
『ソエア』という名前もいいですよね。
その次にヤドカリは『グラウコトエ』という姿になり、この後貝をしょった大人の姿になっていきます。
大きな写真と簡潔な文章で、子どもたちにもわかりやすく伝えてくれています。
この本を読んだら、「ヤドカリ」に興味が出ていました。
大人が読んでも面白いです。
今度はもう少し突っ込んこんだ所まで書いてある本を探してみようと思っています。