チェン・ジャホンの絵本はもう、その世界観が完全に確立しています。
毎回とても魅せてくれる作家さんです。
今回は山の風景といい、一人の少年の成長といい、最後に登場した竜といい、ホントに魅せてくれました。
「漢(おとこ)!」を感じる作品でした。
竜の身体の動きもきっと何通りも描いて、最終的にこの形に決められたんでしょうね〜。
ものすごく躍動感が感じられます。個人的には表紙絵の竜たちの表情が一番好きですが…。
一つ残念だったのはラストシーンが、想像以上にあっけなかったところ。
展開的には全然OKなのですが、この文章をつけるなら、もうワン・シーンくらいこのラストの絵の前か後ろにほしかったと思うのは、読者の欲でしょうか?