ダイナミックで力強く描かれた絵に圧倒されました。
サンのまっすぐなまなざしからは、何としてでも山を動かしてみせるぞという信念が感じ取れました。その瞳を見つめていると、絵本の中にいるサンなのに、実際に私の目の前にいるかのような錯覚を覚えました。サンならできるんじゃないか、サンがんばれ!と応援したい気持ちでいっぱいになりました。
どんなに過酷な状況でも、”山を動かしたい” その一心で懸命に働くサンの姿には輝いて見えました。
そしてそんな息子を信じ続ける母親の姿に感動しました。親子の愛情を感じることができました。
せいぜいアジくらいの大きさの魚しか釣ったことのない釣り好きの息子が、「いつか絶対お母さんよりもおっきい魚釣って見せるから。」と私に言ってきます。その瞳はまっすぐで、サンのまなざしと同じでした。
たとえ周りが笑おうと、私だけはいつかそんな日が絶対来るんだと信じて続けていようと思います。この本を読んで、そんな気持ちが強くなりました。