意志の強そうな、主人公・サンの顔
そびえ立つ山々
吹きすさぶ風―ゴウゴウと音まで聞こえてきそうです
こんなにも3Dさながらに飛び出してくる感覚の絵本はそうありません。
息子の大好きなチェン・ジャンホンさんの新作。
やはり、絵が圧巻です。
その臨場感だけでなく、母親だけはいつも子どものことを信じて見守ってやらねばならないというメッセージ性もあり、子どもの誕生と引き換えに苦労を背負うけれど、最後はその子どもに救われるという、いにしえからの親子の原理のようなものを象徴しているようでもあります。
本に関心がないというお子さまがいらしたら、まず、この本を勧めてあげて下さい。
きっとサンのように世界が大きく変わります。
絵本というカテゴリーを打ち砕く力強さがあります。