このシリーズはネットでもテレビでもよく取り上げられていて、書店でも一番目に付くところに置いてありました。前作の時から私は、たくさんの肯定的なレビューがある中で、この絵本がどうしても理解できず、違和感を感じたことをレビューにも記載しました。
やはり、今回も私はこの絵本は良いと思えませんでした。
死と向き合うというテーマが悪いとは言いません。小さな頃から飼っている虫や動物が死んでしまったりという死は身近でも経験する可能性の高い死ですが、愛する家族との別れを経験するという想定は、まだ幼少期の子どもには重いテーマに感じられます。
しかも、最愛のママと死別したのに、遺影の写真やカブトムシのあたりなど、笑いを誘うようなストーリー展開は特に違和感があります。
何も死を理解していない子どもが読み聞かせられたら、笑いますよね?もし、わが子がこのシーンで笑ったら、複雑です。
のぶみさんの独特の感性ですので私が良くないというのはおかしな話ですが、やはり、これがシリーズで2作目まで出るというのがわかりません。
この本を書こうと思った経緯があとがきに載っていると納得できるのになーと思っています。
最新作のスマホの絵本も、同じ感想を抱きました。
のぶみさんは対象年齢は何歳くらいに思われて書かれたのかが知りたいです。