作者のワンダ・ガァグは東欧からの移民の子どもとして、アメリカで生まれ育ちました。幼い頃から母親からボヘミアに古くから伝わる伝承童話(暗く陰湿で時には残酷な内容らしい)を聞き、それをアメリカ的にユーモアを加えて絵本を描いていたのだそうです。(ちひろ美術館のリスト本から)
正義は勝つ!ことを好む子ども達には素直に受け入れられるお話しだし絵であると思います。ただのみっともない猫ということを素直に認めた猫が最後に幸せをつかみました。読み手は何かを示唆されるのでは?
見返しがとても美しい絵本です。作者の生い立ちを知ることの意義を改めて知らされた古典中の古典絵本です。