単位がおもしろい。
普通のp、m、qなどの他に、独自の「単位」を使って表現している。
・ICカード 10枚分、単4乾電池10本分…この辺は、普通な感じ。
・ランドセル3つ分、八段跳び箱8台分…小学生にわかりやすい、愛情と配慮を感じる身近な表現。
私が一番好きなのは、「ゴジラ 84頭分」。エベレストの高さの表現。
ゴジラの身長なんて、考えたことがなかった。興味をもって、ネットで調べてみたら、初代ゴジラ(1954年)が50メートル、以降、大きくなったり小さくなったりしているけど、最近はまた大きくなって118.5mだとか。(シンゴジラ2016年)
いつのゴジラだろう?
絵本を見ていて、新たな疑問が湧いてきた。
東京ドーム@個分、という風にして広さを表現することはよくある話だが、ゴジラでいろんなものを計るというのが、新鮮。
最後の方になってくると、壮大な地球や宇宙の話になってくるので、
気持もおおらかになるのか、きっちり前のページの10倍、というわけでもなく、
「エベレスト10個分 より高い」とか、ちょっと曖昧な表現になってくる。
気持が大きくなって、細かいことは気にならなくなってくるのだ。
とはいえ、今まできっちり「前のページの10倍」で次に行ったのが、途中でネタ切れなのか、適当な材料が見つからなかったのか、「だいたいこのぐらい」という表記になって、おちゃめ。
そんなおちゃめな単位の世界。こんな風に、おもしろい図り方で、目で見て楽しめれば、きっと算数や数字の世界、単位の世界が楽しくなるだろう。
私も子どもの頃にこういう楽しい絵本で勉強したかった。いい時代ですねぇ〜。