「サンタクロース」と聞くとどうしても宗教的なイメージが湧き、優しさとともに荘厳なイメージがありますが、この絵本のサンタは違います。
プレゼントを配る前、奥さんにお弁当を渡されて注意されます。
暖かいコーヒーとサンドイッチ、プレゼントを配り終わるまで口にしては駄目。
でないとすぎに眠くなるから。
もう、この始まり方でサンタおじさんの人柄がわかりますよね。
そして案の定、誘惑に負けてしまうのです。
ですが、これはクリスマスのお話。ちゃんとフォローしてくれる仲間達がいます。
それは森の動物たち。大きなものから小さなものまで力を合わせてプレゼントを配ります。
最後に雪の上に伝言を残すところがなんとも奥ゆかしくていいですね。
ユーモラスな絵柄も魅力的。
ほのぼのと暖かい気持ちになれる絵本です。