子どものころ、図書館にならぶ、金文字の世界なんとか全集、とか、法律書の金文字の背表紙に無条件にあこがれた。
その丁寧な装丁と、その本に敬意を表するような大人達の取り扱いぶり。「いつか、絶対読破してやる!」という猛烈なあこがれがふつふつとわいてきた。
いま、そういう「威厳に満ちた本」って少ない気がします。
この絵本の中には、ゆったりとした時間が流れていて、本を心から愛する気持ちにあふれています。
今子供たちによんだら「?」ってする子が多いかもしれません。でも伝えていきたい、100人いたら1人でも「!」と思ってほしい。そういう本です。