大好きな本が壊れた時、新しい本を買うんじゃなく、この絵本のようになおして、さらに手を加えてよみがえらせてもらえたら、人にとって本は、もっと身近なものになるんだろうなぁ・・・子どもが、おじさんがいろんな道具を使って本をよみがえらせていく行程をワクワクしながら、覗き込んでいる姿が、とてもかわいい。おじさんも、それをやさしく受け入れ、語りながら作業をしていく姿に、うっとりします。
パリが舞台だけど、日本人の女の子ですよね。きっと! 最後に、大人になった女の子が、その後もずっとその植物図鑑と共に成長し、植物学の研究者になったという顛末が、もう、胸がぎゅっ!っとなっちゃいました。
わたしの朗読をいつも聞いてくださる知り合いの方が、この絵本に出会って、すごく感動して、まっさきに坂道を自転車で転げ落ちるように、持ってきてくださいました。「読んでもらったら、どんなに素敵だろう」と・・・このエピソードにも、ぎゅっ!ときてしまいました。