「あ〜、見てみたかったなぁ!」と叫ばずにはいられない、不思議な姿カタチの動物たちがいっぱい紹介されています。
子どもの頃から、なぜか「ドードー」が気になって仕方ない私。(不思議の国のアリスの影響?)ドードーも載っていて嬉しい。
主人公の男の子も、アリスのように不思議な穴に落っこちて…着いた先は絶滅動物たちの生きる世界。
今はもう会えない絶滅動物たちに次々出会いながら、楽しくその動物について知ってゆく…というストーリー。
「図鑑」と言えば、知識がぎっしり入っていて、全体を通して読む、というよりは、知りたい部分を読む…
ということが多い気がしていました。
その他の頁にだって、面白いことがたくさん書いてあるのに、勿体ない!
でも、この「えほん図鑑」は、ストーリーと知識部分が交互にあらわれることによって、
全体を一通り読むことのできる、新たな図鑑だと思いました。
図鑑の読み聞かせは無理だと思っていたけれど、この本なら可能かも。
動物がちょっと苦手で、リアルタッチの絵は恐い…という子どもたちでも大丈夫。
はたこうしろうさんのコミカルなタッチの動物たちは、気軽に親しみやすい!
簡単に描かれているように見えるけれど、大事な部分の特徴は欠かさないよう
(例えば、体重の重い動物たちにとって大切な“足首”など)、描かれていて、
さすが動物好きのはたさん! と思わず膝を打ってしまいました。