お母さんとお姉さんのカオルとデパートにやってきたタンタは、自分の宿題から逃げだしたソラマメがおばあさんに変身しているのを見つけます。
「おともださにナリマ小」を読んだ後だったので、「えー今度はソラマメが化けたの?」と毎回すごいお話を考えつくものです。
おばあさんを追いかけた二人は、一緒に電車に乗り「やさい町」に着きます。そこはなんと野菜人間たちの住む町だったのです。
どんな災難も知恵と度胸で切り抜けるカオルが頼もしいです。タンタでなくても「おねえちゃん、きみはサイコーにエライ!」と言いたくなります。
総ページ64。あれよあれよと奇想天外なお話が進んでいくので、読んでいるとあっという間で長さも気になりません。長い話に慣れてきた年長さんぐらいから楽しめる内容だと思います。
二人がデパートで買ったものすべてが役に立ってしまうところもさすが。顔にパステルを塗り、カブとジャガイモに化けてしまうところなんか、ワクワクドキドキでした。うちは家族でたかどのファンなので、夫も知らない間に読んで「たかどのほうこっておもしろい」と感想を言っていました。
さて、ソラマメばあさんは、ソラマメに戻ったのでしょうか?