私が小学4年の時、転校したての頃出会った本で、当時こればかりをくり返し読んでいました。
かみなりが落ちて、ピコがオムくんのボールペンの中にやってきて、落ちこぼれのオムくんを助けてくれます。特にテストで助けてくれる場面は、ただただうらやましくて…。何度も読むうちに、自分のところにもピコがやって来て、助けてくれるような気がしていました。
娘達が小学校の低学年頃、この本を「お母さんが好きだった本」と紹介したのですが、反応はいまいち…。友達も多く活発な彼女達には、ピコは必要なかったのかもしれません。
今読み返すと、なつかしさと、ちょっぴりつらい気持ちが混ざって胸の奥がチクチクします。数十年前に私を助け支えてくれたピコ、今もピコに助けてほしいこども達にぜひ出会わせてあげたいです。