村の人に何を言われても絵を描き続けるおじい。
おじいの描く絵は見る人を感動させる。
権力に動じることなく自分の道を貫いていく。
田島さんはこの主人公に自分を重ねていると思いました。
地震、津波の災害にも動じず、自分の描いたなまずを空に飛ばして、恵みの雨を降らせる。
そして、村人たちと復興事業作業を行うのではなく、絵を描き続けるのです。
これが田島さんの生き方なのでしょう。
そう考えると、田島さんの作品の根底に流れているものが見えてきます。
他の本に比べて、高学年に薦めたい絵本です。
おじいの描く絵は生きているのですね。
描いた七福神が、地震のさなかに慌てふためく様が楽しかった