何事にものんびりなおじいさんと、せっかちなねこのお話です。
一緒に暮らしはじめたおじいさんがくれるのは、いつもあじのしっぽばかりです。
おじいさんは1ぴきのあじを食べることで満足いていたのでしょうか。
あじのしっぽばかりでは満足できないねこが、出て行こうとするのを引き留めるために、おじいさんは大きな挑戦を約束します。
それはまさに、ねこのためだったようです。
おじいさんの気長さに苛つくねこでしたが、最後にわかり合えて良かったです。
おじいさんも寂しかったのでしょう。でも、理解し合うことの難しさも、感じさせる作品です。