動物写真家の作者が、北国での実話をベースに書いた作品です。
絵は、フクロウにも詳しい、あべ弘士さんですから、安心ですね。
民家の脇の桜の木で子育てをしていたフクロウ夫婦。
ところが、ある春の日、その桜の木が倒れていたのですね。
困ったフクロウ夫婦は、民家の軒先につるしてあった手おけを巣にすることにしたのです。
たまたま乾かそうとつるされていた手おけ。
木のうろと違って狭いですが、フクロウ夫婦は懸命に子育てするのですね。
もちろん、そのことに気付いた民家のおじいさんもそっと見守ります。
人と自然が共存する、里山ならではのエピソード。
幼稚園児くらいからでしょうか。