絵も出てくる人も街も、どこか中世ヨーロッパのおとぎ話のような雰囲気なのですが、とてもいまっぽいストーリーだと思いました。
王様が素敵な箱の中にいれる宝物を探しにでかけるのですが、なかなか見つかりません。
宝物を探しに森へ行ったときに、ある困っているお魚に出会い、助けてあげたことで、「大事なもの」が、必ずしも物質的な「もの」ではないことに気がつくのです。
心の清らかな優しい王様。こんな王様の街だからか、人々や動物たちもしあわせに暮らしているのが伝わってきます。
わたしも、ひょっとしたら、もう心の中に持っているのかもしれない「宝物」について思いをはせました。
子どもたちにも、読んで欲しいと思う絵本です。