「福音館の科学」シリーズ。
水が運ぶ様々な物質や水の循環を研究する水文学者による作品。
主人公の男の子の気づきや疑問をベースに、水の循環について感じることができます。
何度も繰り返される「水は旅をしている」ということが、
丁寧に解説され、深く体感できます。
それは、生き物としての自分とつながる感覚。
ぼくと世界をつなぐ、という表現に感銘を受けました。
もう一つ、興味深かったのは、地球上の水は一定量保たれていること。
だからこそ、つながっている感覚って大切なのですね。
巻末の解説はさらに深く掘り下げてあり、
なかでも、「水を読む」でのDNA解析には感嘆でした。