嫌いになったわけじゃないんだけど、一緒にいたくない。こういうことってよくある気がします。そういう気持ちが芽生え始めると、相手の短所ばかりが目についてしまい、ますます相手のことを避けたくなってしまいます。
やもじろうも、はりきちにたいしてそういう気持ちを持っているようです。それなのにはりきちはやっぱりやもじろうが大好きで。
どこまでも友達思いなはりきちが、やもじろうから冷たくされる様子を見るのは悲しいものでした。2匹がハプニングを乗り越えてまた元通りの仲の良い関係に戻れてほっとしました。マイペースに見えて、いざというときにとっても勇敢なはりきち、かっこいいです。
どんな人にだって、悪いところもあれば良いところもきっとあります。ある一面だけを見て嫌いと思うのではなく、良いところにも目を向けてみることって、いろんな人と付き合っていくうえでとても大切なことだと思います。そういうことを子どもたちにもやさしく教えてくれる素敵な絵本でした。