田園風景からはじまる
「ぼくらの方の、ざしき童(ぼっこ)のはなしです」
岩手に伝わる4つのお話。そして、「こんなのがざしき童子(ぼっこ)です。」
の言葉が印象的です。
こどものように無邪気なところ、いたずら?!そして、こどもの怖い部分にもふれるお話、家の守り神かもしれないお話。
ざしき童はいったいなんでしょうか。
夕暮れや夜、ほのぐらい家の中の絵が多いのですが、
不思議と怖さは感じません。
こどもが増えたお話では、子供たちがみんな自分はざしき童子ではない。
と、大人たちをみつめます。その目がとても印象的でした。
温かみのあり、かつ幻想的な絵に引き込まれました。
同じリズムで4つのお話をよむのも心地が良いです。
同じ調子で読みすすめられるので、子供たちもすっと入ってくるようでした。
宮沢賢治をはじめて読むのによいきっかけになる絵本
なのかもしれません。