安珍清姫物語や娘道成寺などで知られる伝説。
山伏の安珍に恋した清姫は、会いたさのあまり安珍を追いかけ、
やがては怨念となって蛇となり、寺の鐘に隠れた安珍を
鐘ごと焼き殺す・・・。
古典や能、浄瑠璃、舞踊などで伝えられる様々なバージョンを
松谷みよ子さんがうまくまとめて、上品で気品のある絵が絶妙なハーモニーです。
あまりに激しくドラマティックなおはなしは
13歳の清姫くらいの年齢にならないとわからないかもしれませんが、
今も残されている安珍や清姫、蛇の塚や鐘楼の跡のことを考えると、
知っておきたいおはなしですね。