森の奥で不思議な形の家を発見しただるまちゃんは、その家に住むはやたちゃんと友達になって、おばけの大会に参加する話。
2018年刊行。平安時代に、鵺という妖怪を退治した源頼政の従者「猪早太」をモデルにしたお話。あとがきに、作品の由来を作者が書いてあるのを読んで、私は初めて早太という人を知った。
元ネタを知っていたら、もっと楽しめたかもしれないが、知らなくても十分面白かった。
いろいろなお化けが出てきて、妖怪好きにはおなじみの存在たちがたくさん見られた。今までは神様や、昼間の話が多かったので、夜の話は新鮮だ。どちらの世界にも行き来できるだるまちゃんが、実は一番不思議なのかもしれない。
絵を見ているだけでも面白い絵本。