ベスコフの絵本を読んで育った娘・・・我が家には、絶版のものも含めて、たくさんのベスコフの絵本があります。でも、デビュー作であるこの作品だけは、なぜか手に取る機会がなく、今日、やっと図書館で借りてくることができました。
本当に1枚1枚陶器に描かれた絵のように、飾っておきたくなってしまうほどの愛らしさです。
おばあさんのミルクを飲んでしまった猫が、「もりへ にげていってしまって、もうかえってきませんでした。」という終わり方に、娘も、即座に「どうして?」と尋ねてきましたが、初版から50年経って、ベスコフ自身が付け加えたという小さな文字の一文を読んで、安心したようでした。
ベスコフのやさしさがあふれた素敵な作品です。