詩人であり、作家であり、児童文学作家であったマルシャークの、情景が思い浮かんでくるような詩的な文章に、マルシャークとは幾度か共に作品を作っているレーベデフが、まさしくぴったりの挿絵を添えています。
「ちいさなこえで」や「そっとそっと」という文章はおそらく、その場の静寂と、それを切り裂く鉄砲の音の対比を表現するためでしょう。静寂という、聞こえないはずの音が聞こえてくるように、読み聞かせるための絵本だと思います。
読む対象を絞る表現が少し残念ですが、個人的にはとても好きな絵本です。子供は退屈なようです。