アメリカの先住民族に伝わるお話。
ルーパンとラポウィンザの二人はとっても仲良し。
ある日、ラポウィンザが「あの月、顔じゅう あばた だらけ」と
笑うと怒った月にさわられてしましました。
ルーパンはラポウィンザを助けるため立ち向かいます。
お月さまといえば、やさしいお話しや心なごむお話しが多いのに、
このお話しではかなり怖い存在として描かれています。
それだけ畏敬の念をもって崇め尊ばれていたのかもしれません。
ルーパンはラポウィンザを無事に助けられるのかハラハラドキドキしました。
後半、ルーパンと月の対決は「三枚のおふだ」を彷彿させる場面があり、
私も息子も思わず顔を見合わせました。
日本とは月の存在がこんなに違って描かれているのに、
どこかで民族的につながっているのかしら。
遠い国の昔話なのに、とっても不思議な感じがしました。
民族色豊かでダイナミック且つ怖い月の絵がエキゾチック感をより感じさせてくれます。
なかなかおもしろいお話でした。
今までにない展開に息子も身を乗り出して聞いていました。