5歳の娘に読みました。大好きなレオ・レオニさんの作品ですが、娘には内容が難しかったようでした。
「個性を認める」という大事なテーマを描いているのだと思いますが、このお話はその論点が少しずれているように感じてしまいました。困難を一緒に乗り越えなければならない仲間だからこそ、お互いを思いやり、それなりのがんばりや誠実な気持ちをまず表す必要があるように思います。それはどんな形でもいいのです。フレデリックにはとっておきの「あつめたもの」があったのかもしれませんが、まずはみんなと協力し合うということも、「個性を認める」と同じくらい大事なことなんじゃないかと思います。
他のねずみには持っていない個性を持っているからと言って、仲間が働いているのを見て見ぬふりはどうなのかなと思いました。少し怠慢な態度に見えてしまいました。
私の読み方がまだ浅いのかもしれませんが…。娘がもっと大きくなったら「あなたはどう思う?」と聞いてみたいと思いました。