この絵本には付録の小冊子がついています。
そこでヨシタケさんがいっている「普通って何だろう」とかいうテーマで、この本を使って子どもたちにブックトークしてみたいなぁと、思いました。
今まで描かれてきた作品は、どちらかというと、子育ての中から感じた“ちょっとした不思議や疑問”を、面白おかしく表現したり、ヨシタケさんなりに解釈してみたりということが多かったように思いますが、
今回の作品は自分や近い人のことではなく、全く違う人を対象として観察したり驚いたりしています。
宇宙の星々を調査する主人公が、自分たちとは全く違った形や性質を持つ人(知的生命体)に出会って、その違いに“いろんな「へー!」”を見つけて驚いたり楽しんだりする。すごく深い作品だなと、思いました。
けれども、各ページ細かい描き方をしているので、読み聞かせ向きではなさそうです。
ひとりでじっくり読んだり、親子で読んだりして楽しく、「自分と違う人」を理解していけたらいいなと思います。