読み始めた時はどんなお話になるのかなと思いながら読んでいたのですが、読み進めていくに連れてすごく胸が熱くなるというか、色々と考えさせられてしまいました。
このアナグマのおばさんのようにすごく優しくて親切な大人になりたいな、そんな人になれたら素敵だろうな、そう思いました。それに自分の一番のお気に入りの場所を人と分けられる、というところもすごく心が広いな、と思いました。
アナグマのおばさんの山登りのお友達になったルルがこのアナグマのおばさんから色々と学んでいく様子がすごく分かりやすく描かれていて素敵でした。
そしてアナグマのおばさんが一緒に山に登れなくなってからのルルの後ろ姿がなんだかどことなく寂しい感じがしたのですが、そう感じたのは私だけでしょうか。
本当に仲間が居るということはどれほど心強く、勇気づけられることか、そう思いました。一人よりふた理がやっぱり良いな、と思いました。
でも、ルルはまた新しいお友達と出会い、アナグマのおばさんのように優しく親切に新しいお友達にも接してあげている場面ではとても人生について考えさせられました。
生きるということについて、こうでないといけないんだな、そう思ってしまいました。私はこの絵本を8歳の子供と一緒に読んでみましたが、子供はこのアナグマのおばさんがとても気に入ったみたいでした。ルルもとっても可愛らしくてとっても優しい猫だね、と言いながらすごくルルのことも気に入ったみたいでした。
この絵本を読むことで、普段の生活では気づかない、なにか大切なことを教えてくれている気がしました。また、私たちが忘れてしまっている些細なことの大切さについても色々と考えさせられました。
大人が読んでも胸がジーンとしてしまうし、子供たちにはしっかりとこれからの人生で活かしてほしい、と思うような内容でした。
ちょっとしたプレゼントにもとても素敵な1冊だと思います。子供、大人を問わず本当に素敵な1冊だと思うのでおススメです。