TV番組「初めてのおつかい」って面白くてよく見てたんですが、子供にとって、子供だけでのお使いは、大人にはそれが近所であっても立派な冒険なんですね。ぼくも記憶あるなー。
それはこの本の主人公チップとチョコのこいぬの兄妹にとっても一緒。ふたりはお母さんにたのまれて、イチゴジャムの材料を買いにでかけます。買い物までは無事済むのですが、帰り道・・・。
最後のほうで、おかあさんが二人にしてくれたやさしさ、ほんとうに読む人までも暖かく包んでくれます。おかあさん、ありがとう。
このおやつのレシピまで載ってて、読んだら食べたくなるかも。
また、絵の描写も色鉛筆でデッサン用紙のような紙に描かれたシンプルで、しっかりとした線です。
この描写で、この兄妹が住む家のなか、町、イチゴ畑等、すべては白い紙地の上に色とりどりにきっちり描かれていて、絵そのものを見て、いっぱいお話がひろがりそう。そうそう、このチップとチョコのお話はシリーズで展開されていて他にも、「お出かけ」編とかいろいろあるんですよ。
読み聞かせ3歳ぐらいから、自分で読むなら5歳ぐらいから可能。