こいぬのきょうだいが、なんとも愛らしい絵本です。
チップとチョコの兄弟は、おかあさんにいちごジャムのサンドイッチを作ってもらえることになりました。
そこで、いちごを買いに行くのですが…
お利口なおにいちゃんと、ちょっぴりあまえんぼの妹のコンビ。
なんとなく、私自分が小さかった頃の事を思い出します。
(妹だったので)
兄は、いつも妹のおもりが大変だったろうな、としみじみ思いました。
スーパーでうりきれだったイチゴを、畑までとりに行き、ほくほくの兄弟。
でも、帰るまでに、ついつい一つだけなら、とつまんでいるうちに、籠のいちごは後三つになって、泣き出してしまいます。
あ〜あ、どうしよう。思わずお母さんの気分になって、困ってしまった私。
でも、兄弟のお母さんは、動じません。
たった三つになったイチゴを使って、ステキな物を作ってくれるのです。お見事!
兄弟のおられる方は、誰もがうんうん、とうなずくストーリーだと思います。
誰しも似たような体験をしたことがあるのではないでしょうか?
一人っ子の息子にも、せめて絵本ででも、そのかんじをつかませて上げたいな、と読みながら思いました。