物の怪の国、というのが、惹きつけられますね。
強者の侍、ごろべえのエピソード。
ごろべえの悩みは、なんと、「こわい」「ぞっとする」がわからない、ということ。
和尚さんに相談して、物の怪の国へ行くことになるのですね。
時はススキ野原の季節、月見の宴の物の怪たち。
王道の物の怪たちですが、意外にマイルドな造形で、
ごろべえの悩み解決に役立たないのはごもっとも。
さらに、レベルアップの物の怪も、
ごろべえのとらえ方も相まって、絶妙にマイルドな印象に。
どう結末をつけるのか、不安になったところに、
小坊主のすごいアシスト。
なるほど、前半にエピソードが効いています。
優しい心根だからこその、着地点。
幼稚園児くらいから、ドキドキ、ほっこりできると思います。