お馴染みのもったいないばあさんシリーズです。
2019年3月発行の最新版。
何の気なしに手に取って読んでみたら、とてもよかったです。
ゴミを川へ捨てたらどうなるか、小さい子でもわかるやさしい言葉で書かれていました。
でも、書いてある内容はとても大切な事。
もったいないばあさんと主人公の男の子は、川の上流から下流へと、しずく型の「川の赤ちゃん」と一緒に旅をします。
小川の傍では、誰かが捨てたゴミ袋の中で、虫の赤ちゃんが出られなくて泣いている。
大きな川に出ると、川の水が濁り、水底に溜まったゴミでドロドロして臭い。瓶の中ではカニの赤ちゃんが出られないくて泣いている。
海に出ると、カメの赤ちゃんとイルカの赤ちゃんがお腹が痛くてないている。川から流れてきたゴミをえさと間違えて食べてしまったらしい。
可愛く描いているけれど、どれも本当の悲しい現実です。
最後は、みんなでゴミ拾いをして水をきれいにするハッピーエンドで終わります。
園児さんから、小学校低学年までの集団への読み聞かせに使えそうです。
読み聞かせ時間:6〜7分