こうさぎのけんたは、お母さんが縫っていたエプロンの切れ端で、
小さなきんちゃく袋を作ってもらい、「たからもの袋だ」と
大喜び。
早速入れる宝物を探しに出かけます。
途中にお友だちにうらやましがられたり、ねだられたり、
けんたの冒険はなかなか波乱万丈。
やっと見つけた宝物とは?
おばあちゃんの家で見つけた宝物は、
ありふれていると言えばそうなんですが、
家族の思い出がぎゅっとつまった素敵なものですね。
おばあちゃんの宝物も素敵ですよ。
お土産にドーナツをもらっても、途中で友達にも分けてあげる
優しいけんたくん。
だって、素敵な両親やおばあちゃんがいるんですものね。
松野正子さんらしい、ほんわりとした余韻の残る作品です。
松野さんの講座を数回受講しましたが、
話し方といい、本当にふんわりとした存在感の方で、
作風もなるほど、と納得です。