「やんばる(山原)」というのは、沖縄本島北部の、自然林のある地域のことのようですね。
そんな自然の中で生活している子どもたちの目を通して、
自然を壊してヘリパッドを作り、オスプレイを飛行させる不条理を描きます。
小4の主人公と弟のげんた、主人公の同級生のハルコ。
子どもたちは川遊びをしながら、ウナギを取り、
それで家族の夕食も作るのです。
両親やハルコのおじいは寄り合いで反対していますが、
結局はどんどん自然が破壊され、軍事施設が作られていくのですね。
戦争体験者というおじいの存在感も重いです。
その後のハルコの運命も悲しいですが、
あくまで、子どもたちの視点が力強いです。
小学校高学年くらいから、この現実、感じてほしいです。