こぎつねのファーディは、毎朝友だちに会いに行きます。
友だちは、緑でつやつやの葉っぱをたくさんつけた大きなです。
でも最近、つやつやだった葉っぱがかさかさになり、色も茶色に変わっていくのを見て、病気じゃないかと心配します。
お母さんは「それなら心配いらないわ。秋なんだもの」と教えてくれました。
でも、木はどんどん茶色くなり、やがて落ちはじめました。
散っていく落ち葉を一生懸命集め、木に「大丈夫だよ 守ってあげるからね」と言うファーディ。
ファーディの友達を思う優しさや一生懸命さが、読んでいて心をあったかくしてくれます。
葉っぱが落ちていく様子を表現している文章も文字の並びも素敵でした。
最後に葉っぱが全部落ちた木が、とっても美しく輝いていました。
娘も「うわーキレイ!」と絵本を眺めていました。