森に住むこびとたちの暮らしぶりは、読んでいるとわくわくしたりほのぼのしたり。森の動物たちとの日々が四季を通して描かれている、楽しい作品です。
こびとといっても何もかもがありえないような世界ではなくて、人間の暮らしと共通する部分もたくさんあって、時にお父さんにきつくしかられたり、冬の厳しさのために家族みんなでこつこつ準備をしたり。そんなところがこの物語に親しみを持たせていると思います。
素敵なのは最後のページに、「このさきはみなさんがじぶんでかんがえてごらんなさい。そしたら、おしまいのないおはなしができますよ!」という読者への呼びかけ。読み終わって子どもと色々想像してみたら楽しそう。