まいた大根の種がいっこうに芽を出さぬ中、一つだけ芽を出しで育ったのが巨大な大根。
そのスケールの大きさは『おおきなかぶ』をはるかに超えて村を守る神様になりました。
さらにこの大根さまは口もきくし、しまいには自分から土を抜け出して歩きもしました。
私も口があんぐり。
村を守る大根さまですが、肥料を大食らいします。
(子どもたちに肥おけは新鮮かも)
村人の世話も半端ではないので面倒になってきて、とうとう村を出て行ってもらうことにしました。
その後、村は嵐に襲われ、雪も積もって冷え切ってしまいます。
大根さまを探してももう見つからない…。
オチどころは昔話のパターンに戻りました。
どうしても『おおきなかぶ』と比較してしまうのですが、話のパターンは全く別。
時折新鮮味のある昔話に出会うととても楽しくなるのですが、今回もとても気持ちよく読むことができました。